味方プレイヤーとの関係性について
孫子では君主の戒めとして3つの事例を挙げています。
しかしlolでは全員が君主であり兵士でもあります。
自分が指示を出す側にもなれば出される側にもなるので、飛び交う情報を上手く使い分ける必要があるのです。
たとえば試合慣れしている人であれば、周囲に気を配る余裕があります。
ついつい味方の動きや立ち回りに口を出したくもなりますが、あまりにも度が過ぎると相手にとってそれはアドバイスでなくノイズになるでしょう。
実際に自分のチャンプを動かしながら他レーンの事情を全て把握するということは不可能。
その画面を見ている人にしかわからない情報があります。
だから過剰な干渉は控えて自分の仕事に集中することも大切なのです。
また、出された指示を全て鵜呑みにする人がいますが、そのような人は味方からバラバラに指示をもらえば混乱し、批判されれば萎縮します。
言い換えれば自主性がない、メンタルが弱いと言えますが、そこにはメリットもデメリットもあります。
常に周りからの視線を気にしているから慎重な立ち回りになるし、ずば抜けて上手い人が指示を出していれば、その指示通りに動ける優秀なコマになれます。
逆にデメリットとしてはスピーディな展開についていけないのと、イレギュラーな展開に弱いということです。
lolはすぐ決めてすぐ動くことが大切なので、慎重に考えすぎてワンテンポ遅れてしまうような人はチャンスを逃し続けます。
また味方が全滅して自分だけ生き残ってしまったときなどに、どう動けばいいかわからなくなってしまったりもするのです。
味方の声に耳を傾けるのもいいですが時には自分で考えて決めたことを押し通すエゴも重要です。
そして最後に、チームメイトとは仲良くしましょう。
マッチングで同じチームになったらあいさつをして、味方のいいプレイにはすぐに賞賛を送る。
味方がミスしても怒らず、劣勢の時は全体を励まして反撃のチャンスを待つ。
管理人も長年の経験から、チーム内の空気が勝敗を左右することを実感しています。
もしもピックの時点で荒ぶっていたり怒っている人がいたら要注意です。
その人は負けが込んでイライラしている、もしくはリアルで嫌なことがあって心が荒んでいる状態かもしれないからです。
その状態の相手と仲良くは難しい話なので、試合開始前に降りることも選択肢に入れた方がいいです。
【孫子】謀攻篇(3)原文と意味
夫れ将は国の輔なり。
輔周なれば則ち国必ず強く、輔隙あれば則ち国必らず弱し。
故に君の軍に患うる所以の者に三あり。
軍の進むべからざるを知らずして、これに進めと謂い、軍の退くべからざるを知らずして、これに退けと謂う。
是れを軍を糜すと謂う。
三軍の事を知らずして三軍の政を同じくすれば、則ち軍士惑う。
三軍の権を知らずして三軍の任を同じくすれば、則ち軍士疑う。
三軍既に惑い且つ疑わば、則ち諸侯の難至る。
是れを軍を乱して勝を引くという。
【訳】
将軍とは君主の補佐役である。
補佐役と君主の関係が親密であれば、国は必ず強大となる。
逆に、両者の関係に親密さを欠けば、国は必ず弱体化する。
将軍が軍を危機に追い込んでしまう三つの例がある。
第一は、進むべきでないのに、進撃を命じて退くべきでないのに退却を命じる場合である。
これえでは軍の行動に手かせ足枷をはめるようなものだ。
第二は、軍の内部を知りもしないで軍政に干渉する場合である。
これでは軍を混乱に陥れるだけだ。
第三に指揮系統を無視して軍令に干渉する場合である。
これでは軍に不信感を植え付けるだけだ。
君主が軍に混乱や不信感を与えたとなれば、それに乗じて他国が攻め込んでくる。
軍を混乱させて敵に勝ちを引き渡すとはこのことだ。
まとめ
・味方プレイヤーへの過剰な干渉は控える
・周りの指示に振り回されてはいけない
・チームメイトとは仲良くする