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彼を知り己を知れば百戦危うからず
この項はこれまでの復習のような内容になっています。
以下の5つのポイントはどれも基本的なことですが、相手の情報がなければ検討できないものということに注意しましょう。
その要約として有名なのが「彼を知り己を知れば百戦危うからず」のくだり。
lolにおいてもまったく同じことが言えて、敵の情報は多ければ多いほどいいです。
1、攻め時と守り時の見極め
「勝算が無ければ戦わない」のが『孫子』の大前提。
たとえばレーン戦で自分の方がレベルが上、ビルドが上だと分かれば殴り合っても勝てる可能性が高いと言えます。
そして仕掛ける時は一気に攻めてすぐに終わらせる。
殴り合いが長引けば敵のジャングラーが寄ってくるかもしれません。
タワーに逃げ込まれた時は相当場慣れしていないとタワーダイブが成功するか判断はできないでしょう。
2、自分たちに合った戦い方をしているか
チームで集合して一点突破するのか、散らばってスプリットプッシュするのか。
少し広めの隊列で動くのか、密集して動くのか。
集団戦が得意か、各個撃破や暗殺が得意か。
序中盤に強いのか、終盤に強いのか。
その時々で自分が使っているチャンプ、彼我のチーム構成にあった戦い方を心掛けるようにしましょう。
3、情報共有、意思疎通がしっかりできているか
味方ガチャなので運だよりになりますが、しっかりコミュニケーションが取れるかは重要なポイント。
試合中のチャットやピンなどでの情報共有はもちろん、いいプレイに対する賞賛や感謝、ミスへの寛容さも勝敗に関わってきます(拮抗した試合の時ほど顕著です)。
4、敵のウィークポイントを狙っていく
こちらの準備が整ったら相手の手薄なところにぶつけていく。
そうすれば戦わずして利益を得ることができます。
たとえば、血気盛んな相手プレイヤーをジャングラーと協力して腐らせることで、試合放棄させることもできます。
5、味方のプレイに過干渉しないこと
改善策やアドバイスならまだしも、ただの批判はもっての外です。
これら5つを守る為に、自分は逆算的に動くことを心掛けています。
逆算的というのは、ワードなどで敵の位置や情報などを把握したうえでの動き方になります。
たとえば敵ジャングラーがトップにガンクを仕掛けていたとすれば、ドラゴンが手薄になっていることが分かります。
また敵が不自然なほど不用意に飛び込んできた場合は近くに敵ジャングラーが潜んでいるかもしれないから深追いをやめたり、応戦しないといった選択ができます。
これをやりたいからこの動きが必要、ここにワードが必要といった感じで、相手の情報からその意図を未然に防ぐような動きをしていけば、自然とそれがリスクを回避する『孫子』的な立ち回りになっていきます。
【孫子】謀攻篇(4)原文と意味
故に勝を知るに五あり。
以て戦うべきと以て戦うべからざるとを知る者は勝つ。
衆寡の用を識る者は勝つ。
上下欲を同じくする者は勝つ。
虞を以て不虞を待つ者は勝つ。
将能にして君御せざる者は勝つ。
この五者は勝を知るの道なり。
【訳】
あらかじめ勝利の目算を立てるには、次の五条件を当てはめればよい。
1、双方の戦力を検討して戦うべきか否かの判断ができること。
2、兵力に応じた戦い方ができること。
3、君主と国民が心を一つに合わせていること。
4、万全の態勢を固めて敵の不備につけこむこと。
5、将軍が有能で、君主が将軍の指揮権に干渉しないこと。
これが勝利を収める五条件である。
故に曰わく、彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず。
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼れを知らず己を知らざれば、戦う毎に必らず殆うし。
【訳】
したがって次の結論を導くことができる。
敵を知り、己を知るならば、絶対に敗れることはない。
己を知って敵を知らなければ、勝敗の確立は五分である、敵を知らず、己も知らなければ必ず敗れる。
コメント
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