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【LoL】サレンダーはするべきでない
孫子は勝算がないなら戦うべきではないと言っています。
lolで考えるなら、自分より育っている敵と戦うこと、敵の位置が掴めていない状態で無闇に押し込むことを避けた方がいいと考えることができます。
一点、注意したいのは勝算が無いからサレンダーするという考え方です。
すぐにサレンダーしてはいけない理由は3つあります。
①負けても現実で損害を被ることはないから
②劣勢からの挽回法、劣勢時の立ち回りが学べなくなるから
③lolは大逆転が起こりやすいゲームだから
①負けても現実で損害を被ることはないから
孫子が「勝算無きは戦わず」を前提としたのは、戦争での敗北=国家の滅亡、死亡に直結していたから。
実際に人と殺し合うのなら、死のリスクは極力避けるのが当たり前。
どうしても戦うというなら、できるだけ被害を抑えてさっさと終わらせてしまうのがいい。
という風に、合理的に考え抜かれた真理となっています。
対して現代のスポーツやゲームで生死を賭けることはまずありません。
つまり、負け=死ではないから、孫子の時代ほど負けを恐れる必要はないのです。
サレンダーせずにフルで戦って負けたとしても、失うものは時間くらい。
負けから学べること、得られること、もしかしたらの逆転があることを考えたら、メリットの方が多いでしょう。
②劣勢からの挽回法、劣勢時の立ち回りが学べなくなるから
劣勢になるとすぐに試合を投げる態度はよくありません。
それはモラル云々の話でなく、劣勢時の立ち回りが学べなくなるからです。
たとえば、自分のレーンが負けているからといって試合に負けたわけではありません。
投げやりになって雑にプレイしたり放置するくらいなら、相手との差が開かないよう努力する、味方のフォローが来るまで耐え忍ぶなど、いい負け方をすることが大切です。
負け方にも種類があって勝ちを諦めた負け方と、最後に勝つための負け方があるのです。
③lolは大逆転が起こりやすいゲームだから
lolの試合では一度差が開くと、どうしても後手後手に回ってしまい差が開く一方です。
しかしその差が小さなミスや油断でひっくり返るケースは多く存在します(ハイレートやプロの試合でもかなり多い)。
ミスや油断がなくても、誰かの回線が急に悪くなって逆転できるという、ラッキーだってあります。
つまり、どんなに劣勢でも勝てる見込みは0にならないのです。
↑こちらはプロの試合での大逆転劇。
青チームが劣勢ですが、バロンをスティールしてから流れが変わります。
【孫子】謀攻篇(2)原文と意味
故に上兵は謀を伐つ。
其の次ぎは交を伐つ。
その次は兵を伐つ。
その下は城を攻む。
城を攻むるの法は、已むを得ざるが為めなり。
櫓・ふんおんを修め、器械を具う。
三月にして後に成る。
踞いん又た三月にして後に已わる。
将其の忿りに勝えずしてこれに蟻附せしめ、士を殺すこと三分の一にして、城抜けざるは、此れ攻の災いなり。
【訳】
最高の戦い方は、事前に敵の意図を見破ってこれを封じることである。
これに次ぐのは、敵の同盟関係を分断して孤立させること。
その次が交戦すること。
そして最低の策は、城攻めに訴えることである。
城攻めは最後の手段にすぎない。
城攻めを行おうとすれば、大盾や装甲車などの攻城兵器の準備に3ヵ月はかかる。
土塁を築くにもさらに3ヵ月を必要とする。
そのうえ血気はやる将軍が、兵士に城壁を攻撃させればどうなるか。
兵力の3分の1を失ったとしても城を落とすことはできない。
故に善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも戦うに非ざるなり。
人の城を抜くも攻むるに非ざるなり。
人の国を毀るも久しきに非ざるなり。
必らず全きを以て天下に争う。
故に兵頓れずして利全かるべし。
此れ謀攻の法なり。
【訳】
したがって戦争指導にすぐれた将軍は、武力に訴えることなく敵軍を降伏させ、城攻めをかけることなく敵城を手に入れ、長期戦にもちこむことなく敵国を滅ぼすのである。
すなわち相手を痛めつけず無傷のまま味方に引き入れて天下に国益を求める。
そうしてこそ兵力を温存したまま完全な勝利を収めることができるのだ。
これが知略に基づく戦い方である。
故に、用兵の法は、十なれば則ち之を囲む。
五なれば則ち之を攻む。
倍すれば則ち之を分かつ。
敵すれば則ち能く之と戦う。
少なければ則ち能く之を逃る。
若かざれば則ち能く之を避く。
故に、小敵の堅なるは大敵の擒なり。
【訳】
戦争の仕方は次の原則にもとづく。
十倍の兵力なら包囲する。
五倍の兵力なら攻撃する。
二倍の兵力なら分断する。
互角の兵力なら優戦する。
劣勢の兵力なら退却する。
勝算が無ければ戦わない。
味方の兵力を無視して強大な敵に戦いを挑めば敵の餌食になるばかりだ。
まとめ
・自分が負けたからといってチームが負けたわけではない
・賢く負けることで相手との差が広がらないようにする
・試合は最後まで何が起こるかわからないので諦めない