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【LoL】100戦100勝は無理
この項は「風林火山」と並んで有名な部分になります。
孫子は「彼を知って己を知れば百戦しても負けることはない」に加えて地形、自然条件も検討に加えるべきと説いています。
lolの難しいところは試合が始まるまでは相手のことも味方のことも分からないということでしょう。
選んだチャンプやチーム構成などデータ的な部分を知ることはできますが、その人が実際にどのような立ち回りをするのか、テクニックがあるのかは未知数のままです。
そういう意味ではlolは孫子的に言えば、「彼も知らず己も知らず」の必ず負ける条件で試合を回していることになります。
実際にはそこまで負けこむことはなく、勝率が五分になるように内部レートでチームが組まれているのですが、その勝率を少しでも上げるにはどうすればいいのでしょうか。
それは試合中に全員を観察することです。
そのうえでこちらが戦力的に劣っていると感じたら自分が頑張る必要が出てくるし、味方が勝っているようなら自分はリスクを負わずにプレイすることができます。
戦力の検討は試合開始前だけでなく始まってからも継続して行うようにしましょう。
そうして集めた情報を基に立ち回りを変化させていく、内部レートやデータで測れない応用力で相手に勝ることが大切なのです。
大雑把ですが、戦力を測ったときの状況は以下の3つになると思います。
味方が上手くて相手が下手(勝ち試合)
自分や味方がレーンで勝っているような試合は、そのまま勝てる場合が多いです。
仮に自分が負けてても味方が試合を壊してくれたりもします。
だからといっても自分に役割がないわけではありません。
味方が強くなるより先に相手を育ててしまったら、それを止める手立てがなくなってしまいます。
これは勝てる試合なので落とさないように気をつけましょう。
ほぼ互角・一進一退
なかなかキルが生まれなくてタワーも進まない、レーンが硬直したならばジャングラーの動き、集中力の切れる中盤以降が明暗を分けます。
一度均衡が崩れると一気に試合が決まることもあるので、グループアップのタイミングが重要です。
相手が上手くて味方が下手(負け試合)
自分や周りが物凄いスピードでやられてしまうならゲームオーバーです。
自分だけは相手に勝っていると感じたなら試合を壊して早めの決着を狙う、チームのモチベーションが高いようなら終盤まで持ち込んで泥試合にすることで勝ちの見込みが出てきます。
赤字の状況は勝って当たり前の試合なので、これを取りこぼしていると勝率は5割を切ります。
だからこの条件で負けが続くようならそこは適正レートではない、もしくは自分の立ち回りに問題があると考えた方がいいです。
青字の状況は負けても仕方ない試合になります。
この負けで勝率の帳尻を合わせているので、ここを拾うことができれば勝率は上がります。
高レートになると詰将棋のように反撃の芽がつぶされていくので逆転するのが難しくなっていきます。
逆に言うと、低レートなら詰めが甘い場合が多いので、逆転の可能性は十分にあります。
ただ、ここで言いたいのは負け試合で絶対勝てということではありません。
劣勢で10回やって3回しか勝てなかったのなら、1回でも多く勝つことができるようになれば勝率は上がるということです。
つまり勝率を上げたければ、互角の試合で流れを掴む勝負強さ、反撃のチャンスを逃さない瞬発力を手に入れればいいのです。
もっと簡単に言えば、先行逃げ切り型の勝ちだけに頼らず「中盤、終盤以降の立ち回りを学ぶ」ことが大切です。
【孫子】地形篇(5)原文と意味
吾が卒の以て撃つべきを知るも、敵の撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。
敵の撃つべきを知るも、吾が卒の以て撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。
敵の撃つべきを知り吾が卒の以て撃つべきを知るも、地形の以て戦うべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。
故に兵を知る者は、動いて迷わず、挙げて窮せず。
故に曰わく、彼を知り己れを知れば、勝、乃ち殆うからず。
天を知りて地を知れば、勝、乃ち窮まらず。
【訳】
味方の戦力を把握しても敵の戦力を把握していなければ勝敗は五分である。
敵の戦力を把握していても、味方の戦力を知らなければこれも勝敗は五分である。
敵の戦力、味方の戦力を把握していても地の利が悪いことに気が付かなければこれもまた五分である。
戦上手は敵、味方、地形を把握しているので、行動してから迷うことがなく、戦いが始まってから苦戦したりはしない。
敵味方の力量を把握し、地形も自然条件も把握して戦う者は不敗である。
まとめ
・試合が始まるまでは味方のことも相手のことも分からない
・試合中に情報を集めて立ち回りを変化させていく
・内部レート的には戦力は互角なので勝敗を分けるのは情報と立ち回りの応用力
・中盤、終盤以降の立ち回りを学べば勝率は上がる