【LoL】短時間の関係にムチは必要ない
『孫子』はリーダーの部下に対する接し方を説いていますが、これは「アメとムチ」の考え方になります。
温情を持って接することで部下はリーダーを慕ってくれますが、罰を与えないようでは役立たずになってしまう。
広く知られる組織論ですが、lolに関しては必ずしもこれは当てはまらないと思います。
即席のチームで「アメとムチ」なんて悠長なことを言っていたら試合は終わります。
初対面同士が30分程度で信頼関係を作るのは難しいので、そこに必要なのは「余所行きの良い人面」。
『孫子』では思い通りに動かせない兵士をわがままな子どもと表現しましたが、lolではチームメイト、自分も含めわがままな子どもと言えます。
子どもを説教してその意図を汲んでもらえるのはいつになるのか、すぐに伝わることの方が少ないし、不貞腐れでもしたら試合に負けます。
そんな子どもと上手く付き合うには、褒めて褒めて褒めまくるのが効果的です。
例えば初対面のプレイヤーにいきなりミスを指摘されたり、動きのダメだしや命令をされたら誰だって不快になります。
そうなるくらいなら、アメだけ与えて仲良くなれれば円滑に試合は進むというものです。
改めて言うと、lolでは自分を含めて皆がわがままな子どもになっていることを自覚するのが大切です。
そのうえで一人ひとりが「大人な対応をしていこう」と心がければ試合のモラルは改善されていきます。
【孫子】地形篇(4)原文と意味
卒を視ること嬰児の如し、故にこれと深谿に赴むくべし。
卒を視ること愛子の如し、故にこれと倶に死すべし。
厚くして使うこと能わず、愛して令すること能わず、乱れて治むること能わざれば、譬えば驕子の若く、用うべからざるなり。
【訳】
将軍にとって兵士は赤子のようなものである。
そうあってこそ兵士は深い谷底まで行動を共にするのだ。
将軍にとって兵士は我が子のようなものである。
そうあってこそ兵士は喜んで生死を共にするのだ。
しかしながら、兵士を厚遇するだけで思い通りに使えず、可愛がるだけで命令できず、軍規を破っても罰を与えることができなければ、わがままな子どもを養っているのと同じで役に立たなくなってしまう。
まとめ
・試合中に味方を思い通りに動かすことはできない。
・自分が指示を受けたりダメ出しされたら真摯にそれを受け止める(状況にもよる)。