lolは娯楽?e-sports?
記事を書く前に「esportsって何?」という人の為に。
エレクトロニック・スポーツは、複数のプレイヤーで対戦されるコンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称。e-Sports(eスポーツ)と省略した形で使われることのほうが多い。高額な賞金のかけられた世界的な規模の大会などアマチュアから年収1億円を超えるプロゲーマーも存在するプロチームやプロリーグも多数あり、世界のeスポーツ競技人口は5500万人以上となっている。
lolの日本サーバーが解禁されて、今後日本でもesportsの概念が浸透していくと思われますがそれが実際に根付くかどうかはまた別の話です。そしてゲームを競技スポーツとして捉える考え方は従来のゲーマーには受け入れにくいのではないかと感じている今日この頃です。
lolに馴染めなかった私の友人は「内部レートで適正の相手と組まされるシステムが嫌だ」と言いその理由として以下の2点を挙げていました。
・常に勝率が50%前後で達成感が得られない。
・楽に勝てるようにならないのでつまらない。
これを聞いて目から鱗でした。言われてみればこれらの点がlolの娯楽としての爽快感みたいなものを削いでいるようにも思えます。オンラインで内部レートを測られて同等の相手と組まされるので、上手くても下手でも勝率が5割前後に落ち着いてしまうのは成長の喜びや達成感があまり得られないのかもしれません。そこから抜け出そうと滅茶苦茶やり込んで実力をつけても結局は「実力をつけた自分と同じレベルの相手」をあてがわれるので勝率は50%になるというのは苦しいですね(5割負けるのは結構なストレスです)。
e-sportsに必要なのは強靭なメンタルの持ち主
RPGゲームなどはレベルを上げれば、ソーシャルゲームなら課金すれば無双できて時間や労力がシンプルに達成感に結び付きます。しかしlolは課金してもやり込んでレベルを上げても下手な人は下手だし上手くなっても勝ち続けることは不可能です。格闘ゲームやFPSなど競技性のあるゲームも同じで、それらは「娯楽として楽しみたい」「無敵感を味わいたい」ゲーマーには向いていないと言えます。ランクはそうした競技シーンで成長する喜びを味わうためのシステムの一つですが、俺TUEEEしたい人は5割近く負けるというストレスに耐えられないのだと思います。
ではlolなどの競技性のあるゲームを牽引していくのはどのような人なのか。自分はテレビゲームに関係ないスポーツ選手などがそれに適任なのではないかと考えています。これは実際にスポーツ選手がlolをやれという話ではなくて「スポーツ選手のような競技に特化した強いメンタルを持った人」が向いているという意味です。
lolはあくまでゲーム、個々人が楽しめればいいのは言うまでもないのですが、e-sportsというジャンルで日本が世界で戦っていくためには強靭なメンタルと貪欲な向上心を持ったアスリートマインドが必要になってくると自分は思います。主観になりますが、今の価値観のままではlolに集まってくるのは従来のゲーム好きの人たちだけだと思います。そこからでもアスリート的なマインドの持ち主や所謂天才も出てくるとは思いますが、ゲーム=インドアな娯楽という考えを壊して熱中してもドン引きされないような土壌を作ることができればもっと多くの人が集まるはずです。そのためには影響力のある有名人がチーム組んだり宣伝すればすごく効果的だと思うんですが…。