【LoL】マップを利用した小技
孫子は地形に関する分類とそこでの戦い方が説明しています(下記)。
この項の要点は「状況に応じて戦い方を変えることの重要性」で、味方と敵の位置関係を考慮して地形の有利不利を判断することが必要ということです。
マップを利用した小技は色々あります。
例えばマップ確認の際に相手がワードを置く瞬間が分かれば、それを味方ジャングラーに教えたり、自分がジャングラーならそこを避けて通ることで相手の意表をつくことができます。
またあえて上に行く姿を映してから下へ向かうのも相手を騙す小技になります。
味方ジャングラーのgank成功率を上げる地形を使った小技には以下のようなものもあります。
動画では味方ジャングラーがいる方向に敵を誘導するために、自然な形で位置を入れ替えています。
たまに味方ジャングラーが控えている茂みの前に行って相手を誘う人がいますが、それではジャングラーが後ろにいることが相手に教えているようなものです。
「北風と太陽」のように、その場所に移動させたいならあえてその場所から離れれば、相手は一定の距離を保とうとして勝手に移動してくれるものです。
強引に呼び込もうとしても相手は警戒を強めるだけでしょう。
【孫子】九地篇(1)原文と意味
孫子曰わく、兵を用いるの法に、散地あり、軽地あり、争地あり、交地あり、衢地あり、重地あり、圮地あり、囲地あり、死地あり。
諸侯自ら其の地に戦うを散地と為す。
人の地に入りて深からざる者を軽地と為す。
我得れば則ち利あり、彼得るも亦た利ある者を争地と為す。
我れ以て往くべく、彼以て来たるべき者を交地と為す。
諸侯の地三属し、先に至れば天下の衆を得べき者を衢地と為す。
人の地に入ること深く、城邑を背にすりこと多き者を重地と為す。
山林・険阻・沮沢、凡そ行き難きの道を行く者を圮地と為す。
由りて入る所の者隘く、従りて帰る所の者迂にして、彼寡にして以て吾の衆を撃つべき者を、囲地と為す。
疾く戦えば則ち存し、疾く戦わざれば則ち亡ぶ者を死地と為す。
是の故に、散地には則ち戦うこと無かれ。
軽地には則ち止まること無かれ。
争地には則ち攻むること無かれ。
交地には則ち絶つこと無かれ。
衢地には則ち交わりを合す。
重地には則ち掠む。
圮地には則ち行く。
囲地には則ち謀る。
死地には則ち戦う。
【訳】
戦には地形に応じた戦い方があり、戦場となる地域を分類すれば9つになる。
そして9つの地域に応じた戦い方は以下の通りである。
1、散地(自国領内で戦う地域)
戦いを避けなければいけない。
2、軽地(他国に攻め入るがまだ深く進攻していない地域)
そこに軍を止めてはいけない。
3、争地(両軍にとっての重要な地域)
先を越されたら攻撃してはいけない。
4、交地(両軍にとって進攻可能な地域)
隊列を崩してはいけない。
5、衢地(他国と隣接し、先に占拠すれば諸国の衆望を集められる地域)
外交交渉を重視する。
6、重地(他国の領内深くに進攻した地域)
素早く通り抜ける。
7、圮地(行軍の困難な地域)
素早く通り抜ける。
8、囲地(進路が狭く撤退が困難で敵からは攻めやすい地域)
敵を欺く謀略を用いる。
9、死地(優先しなければ生き残れない地域)
優戦あるのみ。