【LoL】ノーマル戦とランク戦
孫子は兵士を一つの生き物のように動かすためには、兵士に情報は与えずに命令だけを遂行させるべしと説いています。
lolはある意味で全員が指揮官なので全員で情報を共有することが大切です。
そして本陣を壊される寸前まで来たら自ずと死ぬ気で戦うしかなくなります。
「背水の陣」の話は前回で解説しているので、ここでは「窮地に追い込んで戦う」という原則を「試合を回す」ということに置き換えて考えてみます。
lolではノーマル戦が練習だとしたら、ランク戦が本番になります。
その本番の試合をすることに消極的な人にはいくつかパターンがあります。
・技術に不安があるから
・低いレートでモチベーションが上がらないから
・ポイントを下げるのが嫌だから
これらに該当する人は今すぐランク戦を回すようにした方がいいです。
技術に不安がある人にはいつまでたってもその不安が解消される日は来ないでしょう。
ノーマルではマッチングされるメンツで今の実力を測ることはできますが、称号としてランクが欲しい人、上を目指している人なら「上手くなってから」でなく、どんどんランクを回す方がいいです。
気持ちの問題かもしれませんが、こういう人は自分の中でランク戦を特別視しすぎる傾向にあると思います。
自分の中でハードルを挙げて「これはランク戦だ」と意気込んでくるから過剰に慎重になったり緊張したりして、上手くいかないとすぐにノーマルに戻ってしばらく出てこなくなってしまうということが起こります。
実際にランク戦にはノーマルと違った緊張感があるので、初めの頃は戸惑うかもしれません。
しかしその中でやる1試合はノーマル5試合分くらいには価値があると思います。
真剣だからこそ罵声も飛び交うし、一触即発のにらみ合いが続くと汗が出てきます。
あれは練習でこれは実戦と線引きしないで、実戦が練習だという気持ちで本番に強い図太いメンタルを作っていくことが大切です。
「ノーマルでもランクでもやることは同じ」ということを理解した方がいいです。
低いレートでモチベーションが上がらない人は、当たり前ですがランクを回さなければそこからは絶対に抜けられません。
ポイントを下げるのが嫌だという人も同じで、実力より名誉を取っている内は上のランクでやっていくことはできないと考えた方がいいです。
【孫子】九地篇(5)原文と意味
軍に将たるの事は、静以て幽、正以て治。
能く士卒の耳目を愚にして、これをして知ること無からしむ。
其の事を易え、其の謀を革め、人をして識ること無からしむ。
其の居を易え其の途を迂にして、人をして慮ることを得ざらしむ。
帥いてこれと期するや高きに登りて其の梯を去るが如し。
師いてこれと深く諸侯の地に入りて其の機を発するや、舟を焚き釜を破りて、群羊を駆るが若し。
駆られて往き、駆られて来たるも、之く所を知る莫し。
三軍の衆を聚めてこれを険に投ずるは、此れ軍に将たるの事と謂うなり。
九地の変、屈伸の利、人情の利、察せざるべからず。
【訳】
軍を統率する将軍は冷静かつ厳正な態度でいなければいけない。
兵士には作戦を知らせる必要はないのである。
作戦の変更も軍の移動も迂回路の選択も兵士に知られてはいけない。
いったん命令を与えたら二階に上げて梯子をはずしてしまうように退路を断ってしまう。
敵の領内深くに進攻したら弦をはなれた矢のように進み、舟を焼き釜を壊して兵士に生還を諦めさせ、羊を追うように動かすことだ。
しかも兵士はどこに向かっているのかまったくわからない。
このように全軍を絶体絶命の窮地に追い込んで戦わせる。
これが将軍の任務である。
したがって将軍は九地の区別の進退の判断、人情の機微について配慮しなければいけない。
まとめ
・ランク戦を回すことが上達の近道。
・もっと上手くなってから~という思考をやめる。