【LoL】最強の集団戦テクニックは判断力

【LoL】その場所は危険か安全かを判断する

今回は「原文と意味」と合わせて読んで頂ければと思います。

前の記事で、「なぜそれをしてはいけないのか」を知るには、実際にそれを経験してみる必要があると説明しました。

この項で孫子が述べていることも同じで、試合中の立ち回りを頭で理解していても、それを実際に自分で使ってみない真に理解したとは言えません。

例えばレーンでのダメージ計算。

相手のハラスにビビッて常に殴り合いを避けていては、ダメージ交換の概念を学ぶことはできません。

集団戦での突入タイミング、適切なフォーカスの感覚は、何度もこなすことで感覚を掴むことが大切です。

強力なイニシエートを持ったタンクでも、瞬間火力の備わったメイジでも、それを活かすタイミングは、何度も試合をこなして学ぶしかないのです

孫子は戦場では以下の地点、状況では注意が必要と述べています。

これをlolに当てはめて考えた時、実際に経験しないと判断が難しいシチュエーションであることが分かります。

圮地(ひち)
敵のタワー内部、敵ワードが置かれたジャングル内など。
そこに滞在していたら相手が寄ってくるような危険な場所になります。

衢地(くち)
お互いにとって中立の場所。
視界が取れていなかったり、近くに茂みがある箇所に敵がいる時は、安易に手を出すのは禁物です。

絶地(ぜっち)
敵が堅守しているタワー、タワー向こうなど。
敵陣深くに長く留まってはいけません。

囲地(いち)
敵に囲まれたとき。
フラッシュなりブリンクなりで早急な脱出を図ります。

死地(しち)
もう助からないと分かった場合。
反撃して少しでも敵を消耗させましょう。

便宜的にシチュエーションの例を挙げましたが、敵が来ないと分かっていれば敵のタワー内部といえども危険はありません。

まだ助かる道があったのに突っ込んで玉砕を選んだら、相手にキルを与えてしまいます。

中立場所はワーディングすれば、自分たちのテリトリーになります。

このように、状況によって5つの場所はいくらでも姿を変えるので、経験で判断力を養うしかないのです。

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【孫子】九変篇(1)原文と意味

孫子曰く、凡そ兵を用うるの法は、将、命を君に受け、軍を合し衆を聚め、圮地には舎ること無く、衢地には交を合わせ、絶地には留まること無く、囲地なれば則ち謀り、死地なれば則ち戦う。
塗に由らざる所有り。
軍に撃たざる所有り。
城に攻めざる所有り。
地に争わざる所有り。
君命に受けざる所有り。

【訳】

将軍は君主の命令を受けて軍を編成して戦場に向かうが、戦場では次のことに注意しなければいけない。

圮地・・・行軍の困難なところに軍を駐屯させてはいけない。
衢地・・・諸外国の勢力が浸透し合ってるところでは外交交渉に力を入れる。
絶地・・・敵陣深く進攻したところに長く留まってはならない。
囲地・・・敵に囲まれたときは巧みな計略を用いて脱出を図る。
死地・・・絶体絶命に陥ったときは優戦あるのみ。

以上の原則は別の角度から見れば次のようにまとめることができる。

1、道には通ってはいけない道がある。
2、敵には攻撃してはいけない敵がいる。
3、城には攻めてはいけない城がある。
4、土地には奪ってはいけない土地がある。
5、命令には従ってはいけない命令もある。

故に、将、九変の利に通ずれば、兵を用うるを知る。将、九変の利に通ぜざる者は、地形を知ると雖も、地の利を得ること能わず。兵を治めて九変の術を知らざれば、五利を知ると雖も、人の用を得ること能わず。

【訳】

したがって、臨機応変に精通している将軍だけが軍を率いる資格がある。
これに精通していなければ地形を把握していても地の利を活かすことはできない。
軍を率いても臨機応変を知らなければ、仮に先ほどの原則を知っていても兵を動かすことはできない。






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